海鼠壁とは

なまこかべと読み、建物の外壁の仕上げ方の一種。腰壁部分に平瓦を張りその目地部分に漆喰を半円形に盛り上げるように仕上げる方法のこと。瓦の形は正方形や亀甲形など。建築用語で半円形や蒲鉾(かまぼこ)形を海鼠形と言うことからついた名称。生子壁と表記することもあり、盛り上がった漆喰の部分を海鼠漆喰、海鼠壁で仕上げた塀を海鼠塀と言う。海鼠壁は、もともと土蔵の雨掛り部分である腰回りの防水と保護を目的にしたもの。